日本の包茎事情と欧米との比較

日本の包茎事情と欧米との比較

陰茎が皮に覆われており、露出できないもしくは無理に露出しようとすると痛みを伴うなど問題を伴う状態を「包茎」という。特に日本人男性には一般的なもので、ある調査によると日本人男性の70%が包茎であるという結果もある。しかし包茎にも幾つかの種類が存在する。1つは「仮性包茎」と呼ばれるもので陰茎が部分的に皮で覆われており勃起時には包茎が解消されるというもの。包茎を抱える日本人男性の7割(つまり男性の約半分)がこの仮性包茎といわれており、放置しても身体に悪影響を及ぼすことはない。
逆に手術や治療が必要になってくるのが「真性包茎」と「カントン包茎」といわれる種類の包茎だ。真性包茎は皮の口が異常に狭かったり、亀頭と皮が癒着している症状をいい、放っておくと亀頭炎や包皮炎を招いたり悪臭の原因になることが多く、早急な手術が求められる。また、「カントン包茎」は皮の口は狭いが亀頭を露出するこはできるものの元に戻らなくなってしまうものをいう。これを放置しておくと血流が滞り、亀頭が鬱血・壊死につながるケースもありこの場合も早急な治療が必要である。
一方、海外の包茎事情はというと、キリスト教圏では「割礼」という誕生して間もない時期に包茎手術を行う宗教的文化を持つ国も多い。アメリカやカナダでは、出生時に医師により割礼を行うかどうかを聞かれるケースが多い。韓国では、キリスト教徒の割合が多いのと、また整形手術に対して寛容な国民性もあり韓国人男性の80%は割礼をしていると言われている。反面、同じキリスト教圏であってもヨーロッパでは「包茎」という概念自体がなく、自然な状態の「ナチュラルペニス」を是としているが、真性包茎とカントン包茎の場合は外科的な包茎手術を行うケースが多い。